腰付き十字相欠き接ぎ
(こしつきじゅうじあいかきつぎ)
腰付き十字相欠き接ぎとは、板の正面側が面取り加工された木材を十字に組む継手の一種です。二つの木材を十字に交差させ、それぞれに欠きを切って合わせることで強固な接合を実現します。特徴としては、接合部の強度が高く、剛性があり、安定した組み立てが可能です。
腰付き十字相欠き接ぎの加工
同じ大きさの木材を2本用意します。今回は幅40mm、厚さ30mmの木材とします。幅は同じでなくても問題はありませんが、異なる場合は欠き込みの幅を部材に合わせて変える必要があります。
部材①②の上面の角をトリマーを使って縦・横5mmで面取りします。
部材①の接合部に欠き込みの墨付けをします。欠き込む幅は部材②の幅から面取りの寸法を引いた値となるので40mm-(5mm+5mm)=30mmです。欠き込み深さは部材①②の厚みの半分である15mmです。墨付けが終ったら鋸と鑿で切り欠きます。
先ほど切り欠いた部分の両サイドを深さ5mm、幅30mmで墨付けします。墨付け後、鋸と鑿で切り欠きます。
切り欠き部の角を45度で切り欠きます。斜めに鋸を入れた後、鑿で切り欠きます。
部材①の切り欠きは終りです。最終的に上図の様な形状となります。
部材②の切り欠き寸法は部材①と同じですが、部材②は厚みの中心から上側を切り欠きます。
切り欠きが終わったら仮組して接合に問題がないことを確認します。接合が緩いときは木工ボンドを塗布して組付けます。
接合した木材の表面同士に段差が無いか確認して問題なければ完成です
継手・仕口一覧
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