河合継手
(かわいつぎて)
河合継手とは、工学院大学の河合直人教授が東大在学中に考案した継手です。河合継手の特徴は、同じ形状のパーツを使って嵌め込み方を変えることで、直線や直角に部材を繋げることができることです。複雑な形状で加工が難しいわりに強度は期待できないですが、自身の技術や腕前を試すために一度作ってみるのも面白いかもしれません。
河合継手の加工
まず、部材の正面、左右、上下に墨を引きます。図面の1枚目と2枚目「加工手順①」を参考に、部材の大きさに合わせて書きます。
画像のグレー部分が切り欠く部分となります。
先ほど書いた墨を基準に赤線の位置で切断し、グレー部分を切り落とします。
切断後の状態です。図面の2枚目「加工手順②」の状態です。
図面の2枚目「加工手順②」を基に切断面に新たな線を書き、図面の3枚目「加工手順③」のように画像の赤・青・緑・紫線の4か所の位置に鋸で切れ目を入れます。
図面の3枚目「加工手順③」を基に画像のグレー部分を鑿で削り落とします。先ほど入れた切れ目を目安に鑿を入れていきます。
切れ目まで削ったら、残りの部分を鑿で削り落とします。図面の3枚目「加工手順④」に示す形状を参考に鑿で仕上げていきます。
図面の4枚目「加工手順⑤」のように辺の長さや面の形状が揃っているか確認し、問題なければ河合継手の完成です。
継手・仕口一覧
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