丸鋸
丸鋸は円盤状の刃(チップソー)を高速回転させて木材や金属などを切断する電動工具です。
丸鋸の使い方は、まず切断する材料とチップソーの種類やサイズを合わせます。刃は、木工用や金属用など用途によって異なります。チップソーのサイズは、切断できる材料の厚みに影響します。最大切込み深さという項目で確認できます。次に、切断する材料をしっかり固定し、切り込み線に沿ってベース(本体の下部)を押し当ててゆっくり前進させます。ベースは鉄板やアルミなどの素材がありますが、アルミの方が軽くて丈夫です。
丸鋸を使用する際に注意することは、「キックバック」という現象です。これは、チップソーが材料に引っかかり、その反動で丸鋸が逆方向に飛び出すことです。これにより、ケガや事故につながる可能性があります。キックバックを防ぐには、切断中に進行方向を曲げない、材料が反らないように切り台を置くなどの工夫が必要です。
丸鋸の特徴や機能
刃の種類やサイズ
丸鋸は刃の外径が85mmから215mmまでのものがあります
。外径が大きいほど、切断できる厚さが大きくなります。また、刃の内径は、中心の穴の直径で、一般的には20mmです。内径が違うと刃が合わなかったりしますので注意が必要です。
丸鋸の刃には、木材用、石膏ボード用、鉄・ステンレス用、窯業サイディング用、断熱材用、多用途用などの種類があります。それぞれ切断する材料に合わせて適した形状や素材になっています。例えば、木材用は刃数が多くて切断面がきれいに仕上がります。鉄・ステンレス用はカクカクした形で抵抗が少なくなっています。窯業サイディング用は硬いセメント材料を切ることができます。
丸鋸の刃を選ぶときは、自分が使う丸鋸本体と同じ外径と内径のものを選びましょう 。また、切断する材料や仕上がりに応じて種類や刃数も考慮しましょう
。丸鋸の刃は消耗品ですので、定期的に交換することも忘れずに行いましょう。
ベースプレート
丸鋸のベースプレートは、鉄板ベースとアルミベースの2種類が主流です。鉄板ベースは安価ですが、錆びやすく、変形しやすいというデメリットがあります。アルミベースは高価ですが、滑りやすく、耐久性が高いというメリットがあります。
ベースプレートの材質は、切断精度や操作性に影響します。鉄板ベースは滑りにくく、切断面が荒くなりやすいです。アルミベースは滑りやすく、切断面が滑らかになりやすいです。また、ベースプレートの材質は、重量にも影響します。鉄板ベースはアルミベースよりも重く、長時間の作業には疲労しやすいです。アルミベースは鉄板ベースよりも軽く、長時間の作業にも疲労しにくいです。
以上のことから、丸鋸のベースプレートは、アルミベースの方が優れていると言えます。
電源方式
丸鋸はコード式とバッテリー式の2種類があります。
コード式の丸鋸は、電源コードをコンセントに差し込んで使用するタイプです。コード式のメリットは、パワーが強く安定していることです。切断速度や切断精度が高く、厚みや硬さのある素材もスムーズに切断できます。また、バッテリー切れの心配がないため、連続して作業することができます。デメリットは、電源コードが邪魔になったり、作業範囲が限られたりすることです。電源コードは切断時に引っかかったり、引っ張られたりする危険性があります。
バッテリー式の丸鋸は、充電式バッテリーを本体に取り付けて使用するタイプです。バッテリー式のメリットは、コードレスであることです。電源コードがないため、自由に作業場所を選ぶことができます。また、軽量で持ち運びやすく、取り回しもしやすいです。デメリットは、パワーが弱く不安定であることです。切断速度や切断精度が低く、厚みや硬さのある素材を切断する際には力不足になる場合があります。また、バッテリー容量によっては作業時間が短くなったり、予備バッテリーが必要になったりする場合もあります。
切り込み深さ調整
切り込み深さ調整機能とは、切断する材料の厚さに合わせて鋸刃の突き出し量を変えることができる機能です。この機能により、無駄なエネルギー消費や刃の摩耗を防ぎ、安全で正確な切断作業を行うことができます。
傾斜切断
傾斜切断とは、丸鋸の刃を垂直方向に傾けることができる機能です。刃を傾けることで、切断面が斜めになります。角度調整機能がある丸鋸では、刃の傾きを目盛りで確認しながら調整することができます。一般的には0度から45度までの範囲で調整できます。
逆傾斜切断
逆傾斜切断とは、丸ノコの刃を逆に傾けてカットする方法です。一般的には、丸ノコの刃は正面から見て左に傾けることが多いですが、逆傾斜切断では右に傾けます。傾く角度は多くの機種で5度で設定されているので「逆5度」とも呼ばれます。
ブレーキ機能
切断作業が終わったときに、ノコ刃がすぐに止まるようにする機能がブレーキです。ブレーキがあると、事故や怪我を防ぐことができます。 最近の手持ち式の丸鋸は、ほとんどがブレーキ付きですが、丸鋸購入の際は念のためブレーキ付か確認して購入するのがよいでしょう。
集塵機能
集塵機能とは、切断面から吸引口にかけてカバーで覆われた構造になっており、切断時に発生する粉塵を吸引してダストボックスや集塵機に回収する仕組みです。集塵機能を備えた丸鋸は、以下のようなメリットがあります。
- 作業場や周囲の環境をクリーンに保つことができます。
- 粉塵が目や呼吸器に入ることを防ぐことができます。
- 粉塵が切断面に付着することを防ぎ、切断精度や仕上がりを向上させることができます。
- 粉塵の処理や廃棄の手間を省くことができます。
ブロワ機能
丸鋸には、ブロワ機能が付いているものがあります。ブロワ機能とは、切断時に発生する切りくずやほこりを吹き飛ばして、切断ラインが見やすくなるようにする機能です。ブロワ機能があると、作業効率や精度が向上し、安全性も高まります。
LEDライト
丸鋸には切断面を照らすためのLEDライトが内蔵されているものがあります。LEDライトは、暗い場所や日陰での作業に便利です。また、レーザーマーカーと併用することで、正確な切断ラインを確認できます。
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