蟻形相欠き接ぎ
(ありがたあいかきつぎ)
お互いの材料の厚みの半分づつを欠き取り、先が広がった蟻形に加工して組み合わせる方法です。この方法は、接合部が抜けにくくなり、強度が高まるという利点があります。
蟻形相欠き接ぎの加工
同じ大きさの木材を2本用意します。今回は45mm角の木材とします。部材①と②の木材の幅は同じでなくても問題はありません。
部材①の接合部となる先端部分を切り欠きます。まずは部材①②の厚みの半分である22.5mmで縦挽きし、先端から45mmの位置で横挽きして切り落とします。
部材①の切り残した部分を蟻形に切り欠きます。先端の角から内側に切り込むように落とします。角から切るのが難しい場合は少し内側から切り込み、部材①の蟻形に合わせて部材②の墨付けをしましょう。
部材①の切り欠き後の形状です。
部材②を墨付けします。設計値では切り込み幅の広い方を45mm、狭い方を29mmとし、22.5mmの深さまで切り込むようにしていますが、必ず部材①の寸法に合わせて切り込み形状を墨付けしましょう。
部材②の切り欠き後の形状です。
部材①と②を組み合わせます。軽くたたき込まないといけないくらいキツめにできていれば、木工用ボンドを使わなくてもしっかり接合します。
蟻形相欠き接ぎの完成です。
継手・仕口一覧
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