ジグソー
ジグソーは、ブレード(刃)を上下運動させることで、様々な素材を切断できる便利な電動工具です。ジグソーを使う際には、切断する素材や厚み、曲線や直線などの用途に合わせて、適切なブレードを選ぶことが重要です。また、ジグソーには電源コード式と充電式の二種類があり、作業場所や頻度によって使い分けることができます。さらに、オービタル機能やブロア機能などの機能も搭載された機種があります。ジグソーは安全性も高く、初心者でも扱いやすい工具ですが、作業中は保護メガネや革手袋を着用し、材料をしっかり固定することが必要です。
ジグソーの特徴や機能
ブレードの形状
ジグソーのブレードは、差し込み部分の形状で「ネジ押し付けタイプ」、「ネジ貫通止めタイプ」、「ボッシュタイプ」という3つのバリエーションが存在します。それぞれの特性は以下のように異なります。
ネジ押し付けタイプ
ブレードの差し込み部分にネジがあり、ネジをブレードに押しつけて固定するタイプです。
ネジ貫通止めタイプ
ブレードの差し込み部分に穴が開いており、ネジを貫通して締め付けるタイプです。
ボッシュタイプ
ブレードの差し込み部分の一部が出っ張っており、本体に差し込んで固定するタイプです。
ブレードの種類
ジグソーのブレードには、素材や切断方法によってさまざまな種類があります。例えば、木材用のブレードは、歯の形や間隔が異なります。歯の形は、切断面の仕上がりや切断速度に影響します。歯の間隔は、切断する素材の厚さや硬さに合わせて選びます。金属用のブレードは、木材用よりも歯が細かく、素材を傷つけずに切断できます。また、曲線や直線などの切断方法にも応じてブレードを変える必要があります。曲線用のブレードは、細くてしなやかで、曲がりやすいです。直線用のブレードは、太くて硬く、まっすぐに切れます。
電源方式
ジグソーにはコード式とバッテリー式があります。コード式は電池の残量を気にせずに作業できるメリットがありますが、コードが邪魔になって取り回しが悪くなるデメリットもあります。バッテリー式はコードがないので操作性に優れていますが、電圧や容量によってパワーや重量が変わるので注意が必要です。一般的には、14.4V以上のバッテリー式ジグソーがDIYにおすすめです。
ストローク数とストローク幅
ジグソーの性能を表す重要な指標の一つがストローク数です。ストローク数とは、1分間に刃が上下に動く回数のことで、単位はspm(strokes per
minute)と表されます。ストローク数が高いほど、切断速度が速くなりますが、刃の摩耗も早くなります。一般的なジグソーのストローク数は500~3000spm程度ですが、切断する材料や厚さによって適切なストローク数が異なります。また、ストローク数は刃の種類や形状にも影響されます。
もう一つの重要な指標がストローク幅です。ストローク幅とは、刃が上下に動く距離のことで、単位はmmで表されます。ストローク幅が大きいほど、切断面がきれいになりますが、振動や騒音も大きくなります。一般的なジグソーのストローク幅は18~26mm程度ですが、切断する材料や形状によって適切なストローク幅が異なります。また、ストローク幅は刃の長さや厚さにも影響されます。
スピード調節機能
スピード調節機能とは、切断する素材や形状に合わせて、ブレードの上下運動の速度を変えられる機能です。スピード調節機能があると、以下のようなメリットがあります。
- 切断時の精度や仕上がりを向上させることができます。例えば、曲線や細かい部分を切るときは、スピードを落とすとブレードが曲がりにくくなります。
- 切断時の負荷や振動を軽減させることができます。例えば、硬い素材や厚い素材を切るときは、スピードを上げるとブレードが滑りにくくなります。
- 切断時の音や熱を抑えることができます。例えば、木材を切るときは、スピードを適切に調整するとブレードが焼けにくくなります。
スピード調節機能は、ジグソーによって異なりますが、主に以下のような方法で操作できます。
- トリガースイッチの握る強さで調整する。トリガースイッチとは、ジグソーのハンドル部分にあるスイッチで、握るとジグソーが動き出します。このスイッチを強く握れば握るほど、スピードが上がります。
- スピード調整ダイヤルで調整する 。スピード調整ダイヤルとは、ジグソーの本体にあるダイヤルで、回すと最大スピードを設定できます。このダイヤルを回してスピードを決めた後、トリガースイッチを一杯に握ると、設定したスピードで切断できます。
オービタル機能
ジグソーには、オービタル機能というものが備わっている機種があります。これは、ブレードが上下運動だけでなく、前後にも揺れることで、切断速度や仕上がりを変えられる機能です。オービタル機能を使うと、直線や曲線の切断がしやすくなります。オービタル機能の強さは、素材の硬さや厚さによって変える必要があります。一般的には、硬くて厚い素材では弱く、薄くて柔らかい素材では強く設定します。
傾斜角度調節
ジグソーには、ベースの角度調節機能がついている機種があり、切り口を斜めにすることも可能です。ベースの角度は、裏側にあるレバーやネジを緩めて、ベースを左右に傾けることで調整できます。一般的な機種では、角度は45°~90°まで変えられます。
ブロワ機能
ブロワ機能とは、ジグソーで切断する際に発生する切りくずやほこりを吹き飛ばして、切断線が見やすくなる機能のことです。ブロワ機能があると、作業効率や精度が向上します。ブロワ機能のジグソーは、マキタや高儀、HiKOKIなどのメーカーから多数販売されています。
切断ガイド
ジグソーの本体に付属する切断ガイドは、切断する材料に沿ってジグソーをスライドさせるときに、直線や曲線に沿って正確に切断できるように補助する部品です。切断ガイドは、本体に固定されたものや、取り外し可能なものがあります。
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