留め形相欠き接ぎ
(とめがたあいかきつぎ)
表面から見ると継ぎ目が斜めに見え、裏面から見ると矩相欠き接ぎの様に見える接合方法です。美しい見た目で額縁を組むときなどに使われます。木工用ボンドで接合して、強度が必要な場合は裏面からのビス止めを併用します。
留め形相欠き接ぎの加工
同じ大きさの木材を2本用意します。今回は幅45mm、厚さ40mmの木材とします。幅は同じでなくても問題はありませんが、異なる場合は欠き込みの幅や角度を部材に合わせて変える必要があります。
部材①の接合部となる先端部分を切り欠きます。まずは部材①②の厚みの半分である20mm、部材②の幅である45mmを墨付けし、切り欠きます。
部材①の切り欠きした面に墨付けします。先端の角から切り欠きした角の対角に線を引き、鋸で切り落とします。
部材①の切り欠き後の形状です。接合するときはひっくり返します。
部材②の先端部分を墨付けします。部材を仮に並べてみて、切り込む向きの確認を行った後、部材①の先端が重なるように三角形に墨付けして切り落とします。
部材②の切り欠き後の形状です。
部材①と②を組み合わせます。接合面に木工用ボンドを塗布して接合します。接合時はクランプ等で圧力を掛けてしっかり接合します。
留め形相欠き接ぎの完成です。
継手・仕口一覧
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