トリマー

トリマーとは、木材などの切削加工を行う電動工具の一種です。本体に取り付けられた「ビット」と呼ばれる刃物を高速回転させて、木材に溝や模様を掘ったり、角を丸くしたりすることができます。トリマーは、家具や木工品の製作において、装飾や接合のための加工に欠かせない工具です。
トリマーの使い方は、まずビットを選んで本体に取り付けます。次に、ベースと呼ばれる透明なプレートを木材に密着させて、スイッチを入れます。ベースの高さを調整することで、切削する深さを変えることができます。トリマーを木材に沿って動かすことで、溝や面取りなどの加工ができます。トリマーは刃物ですので、安全ゴーグルや手袋などの保護具を着用しましょう。また、キックバックという現象に注意しましょう。キックバックとは、ビットが木材に食い込んで動かなくなり、その反動で勢いよく作業者に跳ね返ってくることです。刃を出しすぎず、木材をしっかり固定してキックバックを防止しましょう。

トリマーの特徴や機能

回転数

トリマーの重要な性能のひとつが回転数です。回転数とは、トリマーの先端が1分間に何回転するかを表す数値で、単位は毎分回転数(rpm)です。一般的なトリマーの回転数は25,000~30,000rpm程度で、高速で回転することで材料を滑らかに削ることができます。しかし、回転数が高すぎると、材料が焦げたり、切れ味が悪くなったり、騒音が大きくなったりするデメリットもあります。

速度調節機能

速度調整機能とは、トリマー本体についているダイヤルやスイッチで回転速度を変えられる機能です。速度調整機能があると、ビットの種類や材料の硬さに合わせて最適な回転速度を選べます。例えば、細かい彫刻や曲線加工をするときは低速にして細かい動きをコントロールしやすくします。逆に、直線的な溝や面取りをするときは高速にしてスムーズに加工します。また、硬い材料や厚い材料を加工するときは高速にして切れ味を良くしますが、柔らかい材料や薄い材料を加工するときは低速にして割れや焦げを防ぎます。

電子制御機能

電子制御機能とは、ヘッド部分の回転速度やトルク(回転力)を自動的に調整する機能です。電子制御機能があると、材料の硬さや厚さに応じて最適な切断力を得ることができます。また、刃の摩耗や負荷による発熱を防ぐこともできます。

電源方式

トリマーには、電源コード式とバッテリー式の二種類があります。 電源コード式のトリマーは、絶えず電気を供給し続けることができるので、連続で使用することが可能です。また、値段も安く軽量である場合が多いです。しかし、コードが邪魔になったり、誤って切断したりする危険性があります。 バッテリー式のトリマーは、本体にバッテリーを装着して使用します。コードの煩わしさから解放されるので、取り回しがしやすく、どこでも使用できます。しかし、本体にバッテリーを装着する分、少し重くなります。価格も電源コード式に比べて少し高い場合が多いです。

吸塵機能

吸塵機能とは、トリマーのベース部分に集塵プレートというパーツを取り付けて、切り屑や粉塵を吸引する仕組みです。集塵プレートには集塵ホースを接続して、別途用意した集塵機や掃除機に繋げます。集塵プレートはトリマー本体に付属している場合もあれば、オプションで購入する場合もあります。

ガイド付き

ガイド機能とは、トリマーのベースプレートに取り付けられた金属製の棒や板のことで、トリマーを動かすときに材料や治具に沿わせることで、直線や曲線などの加工をしやすくする機能です。ガイド機能には、平行ガイドや円弧ガイドなどがあります。平行ガイドは、材料の端から一定の距離に溝や欠きを加工するときに便利です。円弧ガイドは、円形や楕円形などの曲線を加工するときに便利です。

ライト付き

ライト機能とは、トリマーの本体や台にLEDライトが付いていて、作業中に手元を照らすことができる機能です。ライト機能があると、暗い場所や細かい部分の加工がしやすくなります。

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